短い北海道の夏がようやくやってきたのでしょうか。
すこしだけ、「暑いね」という言葉を交わす毎日になりました。
このところ、ほとんど巣穴から出ることもない毎日で、曜日を感じるのはバレエのある木曜と金曜。
お稽古になるとつい先週のお稽古のことがもう昨日のように感じられて、一週間が飛ぶようにすぎています。
毎日が、じゃなくて
一週間が、です。
ということで、ヴォーグのお教室から本当にあっという間に時間が経っていて、生徒さんたちの額縁が完成したので今日はお披露目です。
遅くなってしまってごめんなさい。
しかしまぁ
回を重ねるごとにみなさんの成長ぶりがほんとうに頼もしいのです!
はじめての方はやっぱりまだなかなか思い通りにいかず、試行錯誤というところだけれど、継続の方のゆとりというか楽しみ方が、聞いていてもわたしも楽しくなってしまうほど。
横長のお花畑のような図案の額です。
結果的に作品にはなるものの、ひとつひとつが練習。
お稽古です。
色使いにちょっとした工夫をしていて、
完成した作品はちゃんと個性が現れています。
下草を色を変えたりして、奥行きがでて面白いです。
課題は基本のアウトライン!
がんばれぇ。
細い糸とのお付き合いが難しいけれど、少しずつすこしずつ慣れてきました。
左側の黄色のつぶつぶは大変だったと思います。
根気よくがんばりました。
すっとのびた縦のライン。
きちんとしたお人柄がでている気がします。
丁寧に、細やかに糸とむきあって、優しいけど凛とした作品になりました。
楽しい色使い!
明るい組み合わせで地の生地にとっても映えています。
技術的なことだけではなくて、色選びもぜひたのしんでいただきたいので嬉しいです。
のびのびとしている中に丁寧さも。
葉先のなびくようなところを、うまく工夫していたり、黄色の細い花びらをきれいに尖らせたり、きっと刺しながらいろんなことを考えていたんだろうなぁと思います。
とっても個性あふれる作品です。
葉っぱの色をひとつだけ変えてみたり
ちょっとしたところを自分流にアレンジしていて、存分にたのしんでいただいています。
今回は、お洋服に刺繍して着てこられていてとっても素敵でした。
暮らしの中でちゃんとたのしみが増えている。
何よりわたしも嬉しいです。
黙々と糸に向き合うこと9ヶ月。
いつも静かな中に可愛らしさが漂っています。
ひとりひとりに下草を描いていて、わたしが全部同じに描いていないのだけれど、この並んだ規則正しい下草がこの方のひたむきさと重なる気がします。
明るいピンクのかわいいこと。
なんと!
蝶が飛んでいます!
かわいい〜
のびのびと、生き生きと
毎回ほんとうに楽しそうに作ってこられて
それが作品からもその方の表情からもまっすぐ伝わってきます。
お家でご自分で刺してみたというシロツメクサも、とってもきれいに仕上がっていて感心でした!
最後の作品も楽しみです。
まっすぐに線を描くことも、細い葉っぱをかたちにしていくことも、繰り返し繰り返し。
はじめのうちはみんなそれが思ったよりも大変だという気持ちになるようです。
でも、みなさんほんとうにいつのまにか必ず上手になっています。
右側のローズピンクの花は
同じところに何度も戻って隙間を埋めるように刺していく根気のいる作業。
とっても丁寧にきれいに仕上がっています。
最後の大作で、たくさん練習しながら
ステキな作品になりますように。
お教室はいつも、おしゃべりしながらの和やかな雰囲気。
それぞれの作品をお互いに覗きあったり
色の選び方に刺激をうけたり。
残り2回ではまだまだお伝えしきれないなぁ。
もっともっといっしょにたのしんでいたいけれど。
精一杯の想いをこめて8月と9月の2回でバックを完成させていきます。
お楽しみに。
おまけ
お友達同士で通ってくださっているおふたりが
さらにそのお友達に、私のことをおはなししてくださったのだそうです。
そのお友達が、おふたりから聞いたわたしのイメージで、このお葉書をくださったのですって。
「先生、ぴったり」って言っていただいて
嬉しいやらお恥ずかしいやら。
イメージ壊れないように…
とおもってもそうはいかないから仕方ないのだけど。
みなさんの毎日の生活のなかで、
「刺繍を習っている」
「こんな作品を作っている」
「難しいけれど楽しい」
って、きっとひとつの新しいちいさな光になっていて、
「習っているのはこんな感じの先生」
というそんなエピソードから
そのちいさな光をわたしもはっきりと感じます。
嬉しいことです。
より一層、すてきな作品を作って
わたしのものつくりが進んでいくことが
ひとつの恩返しになるのかなぁと思いつつ
今はとにかく毎日制作の日々です。
あまりにもやらなければならないことが多すぎて、なかなかブログにのんびり向かっていられず更新できていなくてごめんなさい。
たのしみにしてくださっているかた、
あれれ、元気なの?とご心配してくださっているかた、ちゃんとまえに進んでいます。
引き続き見守っていただけるとありがたいです。
日々のこと、綴りつつ過ごしていたいと思います。