2018年 04月 21日
ヴォーグ学園4月講座はじまりました |
「できてる!嬉しい〜」
昨日のお稽古で、お稽古場の隅っこで椅子に座った先生が、ほんとうに嬉しそうに言った言葉。
思わず「かわいい、先生」って隣の人に言ったらその人が「先生、純粋だよねぇ」って。
88歳にして頭の中はいつもバレエのことばかり。
わたしの履いているスカートが、ちょっと変わった生地だったり、模様が可愛いと
さっと手を伸ばして触って眺めて…
衣装のこととすぐに結びつくみたいで、なんの生地だろうとかいい模様だねとか。
曲に合わせて踊る私たちをみて
「できてる!嬉しい〜」って。
純粋なものに触れるとやっぱり感動するんだなぁ
それがどんなに小さなひと言でも、たぶん
まっすぐに届く「ほんとう」があるから。
会期中にヴォーグの生徒さんがたくさんきてくれて
その中のおひとりが帰り際に
「先生の針は美しい!」といって去っていきました。
初めて言われた言葉。
一緒に刺繍していて、わたしの作品をたくさん見ている彼女のその言葉は、なんだかとても胸に残りました。
先日、4月からの講座がスタートして
3回目の継続になる彼女は、
「先生の針は美しい」とまた言ってくれました。
「継続してほんとによかった」と。
生徒さんだからこその目線があるなぁと
会場でほかの生徒さんたちとも話していてそんな気がしました。
どんな手順を経て、作品たちがここに並んでいるのかをたぶん、感覚としてわかってくれるんだろうなぁと思います。
ありがとう、みんな。
すごく背中を押してもらっています。
さて、今回は継続の方が6人
新規の方が3人
最終的にあと一人入れたみたいで、大丸のとき結構お断りしてしまったので申し訳ないことをしてしまいました。
(今からでは間に合わないのかなぁ。
もう秋でやめちゃうから、大丈夫そうだったらヴォーグさんに連絡してみてください。)
作るのはいつもの初回の小さな額縁。
継続の方はたくさん刺すのをやったり
自分で図案を描いたり
頼もしい限り
新しい生徒さんが
「継続の方はなんだか貫禄がある」
みたいなことを言っていて、たしかに
努力してきたことで作品がしあがり、
喜びと自信が感じられます
しかもすっかり余裕なのか 笑
和気あいあいとおしゃべりもできて楽しそう
お互いの作品を見せ合ったり、色の相談をしたり和やかでわたしも緊張感が薄れるほど。
いやいや
わたしは少し緊張感ないといろいろやらかすのでいけないのだけど。
なんと今回は誰も額装までたどり着かないという前代未聞の事態。
みなさん、のんびり焦らず仕上げていて
しかも後からでも額に入れられることがおおよそわかっているのでね。
まぁ後日完成します。
ということで今回は
遅れて完成したクッションカバーの方の作品をご紹介。
とにかく丁寧で忠実。
6ヶ月でほんとうに綺麗に刺せるようになりました。
持ち帰るとき、黄色の糸が足りないからと
途中までしてあった黄色の花を全部ほどいて赤に。
その赤がとても効いてます。
お預かりしてわたしがミシンかけて仕立てたのですが、お渡しした時の嬉しそうな顔。
毎回作品が出来上がると思うけれど
みんなきっと家で眺めて、ここはもっとこうできたらなぁとか、次はここを気をつけようとか
思っているのかなぁ。
さぁ9月まで
新しい3人を加えての最期の6ヶ月がはじまりました。
最後はきっとわたしも名残惜しいだろうなぁ。
みんなが楽しんで過ごしてくれたら何よりです。
相変わらずバタバタで、しかもそれが加速気味のわたしですが、なんとか少し落ち着いて、生徒さんたちと楽しく和やかに過ごしていきたいです。
みなさんの作品が完成するとき、私も「できてる!嬉しい」ってやっぱり思っています。
今日は風がつよーい
気温差もあるのでみなさま風邪ひかないように気をつけてくださいませー。
by furu_0629
| 2018-04-21 15:30
| ヴォーグ学園